防犯カメラの映像って、警察の捜査にどの程度、役に立つのかな?
近年、防犯カメラは世間の至る所に設置されるようになりました。
以前は、コンビニや金融機関などの特別な場所に設置されているイメージでしたね。
しかし、防犯意識の高まりと防犯カメラの機能が向上した事から、住宅等の個人財産の保護や交通トラブルを防止のためのドライブレコーダーの普及にも影響を及ぼしています。
また、防犯カメラの映像は、警察などの司法行政機関が証拠の価値と能力の高さを認めています。
レンタルバイク倉庫を運営しているやま太郎です。
バイク倉庫には、赤外線を搭載した防犯カメラを設置しています。
防犯カメラは、犯罪やいたずらに対する抑止力になるのは勿論ですが、記録した映像は悪事の行為者を特定する際に重要な証拠となります。
警察が防犯カメラの映像を重要視する理由と、どのように捜査に活用するかを説明します。
是非、最後まで読んで下さい!
防犯カメラの映像は警察にとって重要な証拠
- 犯罪捜査の重要な情報:
-
防犯カメラの映像は、犯罪現場やその周辺の状況を記録しています。これにより、犯罪捜査において事件の経緯や犯人の動きなどが確認でき、捜査の手がかりとなります。
- 犯罪者の特定:
-
防犯カメラが捉えた映像には、犯罪者の外見や行動が映り込んでいます。これにより、犯罪者の特定や逮捕につながります。
- 目撃者の証言を裏付ける重要な証拠
-
防犯カメラの映像は、目撃者の証言を裏付ける重要な証拠になります。目撃者の記憶が不確かであったり、異なる証言があった場合でも、防犯カメラの映像は客観的な証拠になります。
- 裁判での利用:
-
防犯カメラの映像は法廷で証拠として使用されます。これにより、犯罪の被害者や証人、弁護士、裁判官が事件の真相を理解し、公正な判決を下すのに役立ちます。
- 予防効果:
-
防犯カメラが設置されていること自体が犯罪を抑止する効果があります。犯罪者は映像が残る可能性を知る事で、犯罪を思いとどまるのです。
- 迅速な対応:
-
防犯カメラがリアルタイムで映像を提供できる場合、警察は犯罪が発生している場所に素早く到着し、状況を把握することができます。
このように、防犯カメラの映像は犯罪の予防から捜査、裁判まで幅広い段階で有用な証拠となります。
警察などの捜査機関にとって重要なツールとなっている事に間違いありません!
防犯カメラの映像を利用した警察のリレー捜査とは
現在の警察が、犯罪発生時に捜査力を集中させるのがリレー捜査です。
リレー捜査とは、犯罪発生現場の付近に設置されている防犯カメラの映像を収集し、分析して、容疑者の足取りを追う捜査です。
リレー捜査の事例を参考にして説明します。
防犯カメラの映像を利用した警察のリレー捜査~発生現場の防犯カメラ映像
まず、発生現場であるA地点の防犯カメラの映像記録で判明する事は次の点です。
発生現場であるA地点の防犯カメラの映像で特定できること
- 犯罪の発生時間
-
犯罪発生現場の防犯カメラの映像記録から、事件の発生時間が特定されます。
発生時間の特定は非常に重要です。
なぜなら、犯罪時間が特定されると、発生現場付近に設置されている防犯カメラの撮影時間を絞り込む事が可能になります。
膨大な映像記録の中から、防犯カメラの撮影時間を絞り込める事は捜査力対効果が高くなり、早期容疑者の検挙に大きく左右します。 - 犯罪場所の特定
-
発生場所に設置された防犯カメラに犯罪の状況が撮影されている事になれば、必然的に犯罪の発生場所が特定された事になります。
犯罪の場所が特定されれば、発生場所を支点として付近に設置されている防犯カメラの映像を収集する事になります。 - 犯罪状況の特定
-
犯人の犯行状況を特定する事ができます。
例えば、犯行に使用している道具(凶器)、犯罪の手段、犯罪の種別、共犯者の有無などです。 - 犯人の特徴の特定
-
犯人の年齢・性別・服装・身長や体格のほか、犯行に使用した車などを特定する事ができます。
犯人の特徴が特定する事が出来れば、犯人を捜索中の捜査員が職務質問をする際の重要な情報となります。
また、発生場所付近に設置されている防犯カメラの映像に、犯人の特徴と一致する者が撮影されていたとすれば、犯罪発生前(前足)や犯罪発生後(後足)の状況を特定する事ができ、新たな情報を発見する事ができます。
防犯カメラの映像を利用した警察のリレー捜査~発生現場付近の防犯カメラ映像
発生現場付近のB地点の防犯カメラの映像記録で判明する事は次の点です。
発生現場近くのB地点の防犯カメラの映像で特定できること
- 逃走方向
-
発生現場で撮影された犯人がB地点の防犯カメラで撮影されていた場合い、犯人はB地点方面に逃走した事になります。
また、発生時間の前に撮影されていたのであれば、犯人の犯行前の状況(前足)という事になります。 - 共犯者の有無
-
犯行現場の防犯カメラの映像には単独の犯人しか撮影されていない場合でも、付近の防犯カメラには共犯者と思われる人物が撮影されている場合があります。
犯行現場には犯罪の実行者しか撮影されていなくても、犯罪を指揮する主犯格の人物が実行者と共に撮影されていれば、共犯性を裏付ける重要な捜査情報となります。 - 犯人の新たな情報
-
付近の防犯カメラの映像には、犯行現場の防犯カメラの映像にはない新たな犯人の情報が記録されている可能性があります。
発生現場では、覆面をしていたり、帽子を被っていたりして人相が判明しない場合でも、付近の防犯カメラの映像には犯人の顔やその他の特徴が記録されいる場合があります。
防犯カメラの映像を利用した警察のリレー捜査~コンビニの防犯カメラの映像
発生現場付近のコンビニ(C地点)の防犯カメラの映像記録で判明する事は次の点です。
発生現場近くのコンビニ(C地点)の防犯カメラの映像で特定できること
- 犯人の詳細な特徴
-
コンビニは24時間営業であるが故に、どこのコンビニでも防犯対策には力を入れいます。
コンビニに設置していある防犯カメラはハイクオリティであり、高画質の映像を長期間保存可能なレコーダーが設置されています。
防犯カメラの撮影範囲も駐車場から店内までを死角がないように撮影しており、犯人の使用車両や共犯者の状況もしっかり確認する事ができます。
つまり、発生現場や付近の防犯カメラの映像から、犯人がコンビニに立ち寄った事が判明すれば、高画質で撮影されている犯人の情報を入手する事ができます。 - 決裁状況から犯人の情報が判明
-
犯人がコンビニで買い物をしたとすれば、その決裁の種別から犯人の情報が分かります。
電子決済やクレジットカード、ポイントカードなどを提示していれば、それから犯人の氏名などが分かるのです。 - 個人識別情報の入手
-
防犯カメラの映像で犯人が触れた場所や物が特定できれば、指紋を採取する事ができます。
また、犯人がタバコの吸い殻を捨てる状況の映像があれば、そのタバコの吸い殻に付着しているだ液からDNA型資料を採取する事ができます。
指紋やDNA型資料は警察の科学捜査が得意とする分野であり、個人識別情報からの容疑者を特定できれば重要な証拠となります。
防犯カメラの映像は警察が犯人を特定するための重要な証拠
防犯カメラの映像は警察が捜査を行う上で重要な情報です。
防犯対策においても効果が高いツールである事は間違いありません。
- 警察捜査の重要な情報
-
防犯カメラの映像は、犯罪現場やその周辺の状況を記録しています。これにより、犯罪捜査において事件の経緯や犯人の動きなどが確認でき、警察捜査の重要な情報となります。
- 目撃者の証言を裏付ける重要な証拠
-
防犯カメラの映像は、目撃者の証言を裏付ける重要な証拠です。目撃者の記憶が曖昧であったり、異なる証言があった場合でも、防犯カメラの映像は客観的に事実を証明します。
- 裁判での利用
-
防犯カメラの映像は法廷で証拠として使用されます。これにより、犯罪の被害者や証人、弁護士、裁判官が事件の真相を理解し、公正な判決を下すのに役立ちます。
- 予防効果
-
防犯カメラが設置されていること自体が犯罪を抑止する効果があります。犯罪者は映像が残る可能性を知る事で、犯罪を思いとどまるのです。
- リレー捜査による犯人の特定と検挙
-
リレー捜査は防犯カメラの普及と高度化により、警察の初動捜査の主体となりました。
防犯カメラの映像は、犯罪発生から迅速に被疑者を浮上させ検挙するための重要な情報です。
公判においても、事件の真相を客観的に裏付けるための証拠である事は言うまでもありません。
コメント