結婚したまえ。
良妻を得れば幸福になれるし、
悪妻を得れば哲学者になれる。
こう明言したのは「無知の知」で有名な哲学者ソクラテスである。
この名言の真意は、私みたいな凡人には理解できないが、
私の結婚に対する哲学は…
「結婚なんて、しないが楽に決まってる。」
結婚がめんどくさいと思っていた時、突然の妻からのプロポーズ
今のところ、今の結婚しか経験していない。
今のところ、今の結婚を10年以上継続中だ。
離婚の危機は数知れず…。
頭に来て壁を殴り、壁に穴が開いた事もある。
修理に来られた業者さんには
「ゴルフクラブを振ったら間違えて当てちゃいました…」
なんて、つまらない嘘もついたもんだ。
妻は私と結婚する際、ふてくされた態度で
あんた、私と結婚してよ。私のどこがいけないのよ…。
何がいけないって…その態度だよ…。
っと言いたかったが、
「土下座するから…。」
っとまで言われて、結婚したのだ。
嘘ではない。
証拠がある。
私は、大喧嘩の度に
「お前!結婚したら土下座すって言っただろ!今やれ!」
っと今でも言う。
ただ、鬼妻が土下座することは未だに一度もない。
なぜ…
なぜ…
なぜ…こいつと結婚したのか…
出会った頃は「結婚がめんどくさい」なんて思っていなかった
妻は、身長160センチ弱・約45キロの細見タイプ。
そのスタイルは今でも変わってない。
色白でストレートのセミロング。
くっきりした二重まぶたで、ちょっと丸顔。
胸は大きくないが、私は巨乳が好きではない。
外見はどちらかというと、いい方だと思う。
後ろから見る姿は…今でもキレイだ。
頭もいい。
なんと、国立大学を2つも卒業している。
しかも、成績が良かったらしく、2箇所とも学費は無料だったそうだ。
私は自分の頭がポンコツなので、頭のいい女性と結婚したかった。
それから、後に退職する事になるが、地元では有名な大企業に勤務していた。
ボーナスの月になると、月給と合わせて100万以上を貰っていた。
だから、我慢したのだ…。
結婚して、子供ができて、家を買って、車を買って、旅行に行って…
ポンコツのDNAでは、子供が苦労する…。
いい家に住んで、いい車に乗らなければ、子供がバカにされる…。
金はないより、あった方が幸せになれると信じて疑っていなかった。。。
だから、性格については我慢しよう…。
そう思ったのが間違いで…地獄に落ちたのだ…。
結婚がめんどくさいと思い始めた頃の「殺意の目覚め」
閉めない引き出し
何が頭にくるのか。。
まず…静かに…語ろう…。
妻は、食器の引き出しを閉めない…。
これが、頭にくる。
妻が言う。
「どうせ、開けるじゃん…。」
そりゃそうだ…。
でも、ホコリが入るし、虫も入る。
そう説明すると、暫くは閉めるようになる。
しかし、時が経てば、また閉め忘れるのだ。
カバの口
私が、パンを食べていたり、ヨーグルトを食べていたり、ラーメンを食べていたりする…。
「ちょっと、ちょうだい💕」
っと言ってくる。
私もケチではない。
いいよっと言って、それを差し出すと、カバみたいに口を開けて
「がぶっと」
食べるのだ!
それまで、俺が食っていた以上に食べて、残ったのは妻が食った分より少ない!
ふざけるな!
お前のちょっとは、デカ過ぎるだろ!!
このやりとりは、10年前から全く変わらない!
エサを喰ったカバは謝りもせず、その場を立ち去るのだ。
電気・・俺は悪くない
極めつけは、電気だ!
これは、すごい。
理解できない。
妻は私が電気を少しでも消し忘れると、
電気ッ!!
と怒鳴る。
…えっ?!…
いや、いや、それは、言われる貴方(私)が悪いんじゃないのですか?…
って、思った貴方(読者)…違うのだ…。
結婚した当初、電気の消し忘れがひどいのは妻だった。
しかし、長女が学校の授業でSDGsの教養を受けた影響で、長女が家族に対し電気をこまめに消す習慣をつけ始めた。
そしたら、妻がその影響に便乗し、俺が少しでも電気を消し忘れると怒鳴り始めたのだ。
いや、いや、おかしいだろ!!
俺はそんなに、つけっぱなしにはしていない!
無駄が多いのはお前だろ!!
着もしない安い服を次々に買い、一度着た服は全部洗い、洗濯するのも畳むのも、お前の服ばかりだぞ!!
どっちが無駄なのだ!!
俺はパチンコもしない、タバコも吸わない、酒もほとんど飲まない!!!
浮気は!!!…しない…としか、言えない!!!(これは、結婚前にルールを決めてます。。。)
頭にくる!!
頭にくるのだ!!
他にも、まだたくさんある!!
‥‥こんな話を、職場の後輩に永遠とするので、俺の後輩になったやつは、全員独身をつらぬいてる。←これは、まじで!
「結婚がめんどくさい」という感情が殺意に変わる
「パッパ~!!肩もんでぇ~💕腕もガッチガチ~💕」
…鬼が、鬼が今、呼んでいる…。
鬼はうつ伏せになり、私が来るのを待っている…。
チャンスだ…。
今、私は、気分が盛り上がっている。
リビングの扉を開け、後ろから羽交い絞めにして、首を絞め…殺すのだ…。
離婚なんてしない…。
死体なんて、どうにでもできる…。
全てを…今…終わらせてやる。
「結婚がめんどくさい」と思った瞬間からの決意!
鬼妻の肩に両手を置く…。
ガッチガチだ…。
妻は1歳の時、実母に捨てられた…。
父親は首から下がマヒした障害者で、ほとんど仕事ができず、貧乏な家庭で育った。
それでも、死にもの狂いで勉強をし、国立大を2箇所も卒業…。
自分が持っている全ての武器を使って俺をだまし…結婚した。
不妊治療の末、2人の子供を産み…二度の産後うつに苦しんだ。
やっとつかんだ大企業の会社…
私を信じて退職した…。
妻は「鬼」なのだ。
「弱肉強食の時代」を生きる「鬼」なのだ。
私は…
確実に妻から愛されている…
間違いない。
背中に置いた手に力を入れる。
優しく…
優しく…
優しく…
私は、「鬼」を必ず守り抜いてみせる。
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